社会人になってから自己愛が止まらねえ話

タイトルが全てだよ
止まらねえんだ自己肯定感の高まりと己に対する確かな自信と愛情ってやつが

 

エントリ投稿のバックグラウンドを書きます
社会人になってから自分の意見とか思ったこととかを書く機会が減って久々にとりとめのない文章を書きたいなと思ったしもっと言えば書いた文章をアップしてTwitterにリンクを張ることで旧友がおよそ2年半ぶりの私の登場に沸いてくれねえかなと思った(ブルジュ・ハリファのような自意識)
以上です

 

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いやね、社会人になってから本当に顕著なんだよな自己肯定感の高まりが
本当にもうびっくりする、仕事で大ポカやらかしても上司に怒られても先輩に毎日重箱の隅をつつくような難癖をつけられてもミスを押しつけられても顧客から名指しでクレームを入れられても数分後には自分で自分のこと褒めてる

それにしてから仕事のことばっかやな、つまり”””社会”””に自己肯定感を育まれている…………???ありがとな社会

 

何でこんなに自己肯定感が高くなったんだろう、やっぱり社会に出ると学生の時と違って課程や努力を褒められることが極端に減るからなんだろうか?褒められて伸びる子だから減った分を自分で補おうとして余りあっちゃった感じか?そんな気がする
三行で結論出ちゃった、ヤバ、思考整理と文章要約にあまりに長けているが故に「久々にクソ長エントリを書いてフロアを沸かしたろ♪」という計画が早くも頓挫してしまった

 

ところで最近自分は大天才だと思って生きてるから何か普通に資格試験の勉強とか始めちゃったんだけど冷静に考えてすごない?もう己のこと推してるから日々新しいことに挑戦して何かを得ていく己に「推せる」以外の感情湧かん、一生推すから一度きりの人生テッペン目指して駆け抜けていこうな私!!!!!!!

 

何の話をしたかったんか忘れた、私が元気にやってることが伝わりゃそれでいいよもう
一週間後に伏見弓弦の誕生日を控えているのでケーキを注文しに行ってきます
以上、解散

卒論を20日間で書いた話

 概ねタイトルの通りです。もうちょっと詳しく言うと、卒論のデータが提出期限一ヶ月を切った時点で全て飛んで三週間で分析含めて一からやり直した話です。なお、当方四年制大学文系学部生です。好きなあんスタキャラは伏見弓弦です。
 まあネットで調べたら三週間どころか十日間だの一週間だので終わらせるメソッドとかテクニックとかざらに出てくるんで切羽詰まってる人はそっち参考にしてください。いやここに書いてあること参考にしてくれても構いませんけどこれ別にアドバイス的な記事ではなくただの覚書なのでそんな画期的なことは書いてないし鵜呑みにして失敗しても何の責任も負えませんし信じるか信じないかは貴方次第です(都市伝説???)

 初期ステータスとしましては、
・テーマは決まっている
・先行研究の論文が数本手元にある
という状態です。
 ここ決まってれば何とかなる、逆に言えばここ決まってないとマジでしんどいからどうせ自分はギリギリにならねえと卒論に手つけねえなという自覚がある諸氏はここだけでも早いうちに決めとこうマジで。これは来年以降卒論に直面する三回生以下に向けてのメッセージです。

 

 

これまでのあらすじ

 卒論のテーマを考えないとなあという意識が芽生えたのは五月とかそこらだった気がします。「何となくだけどこんな感じのことやろうかな~~」レベルでした。これもうドラえもんのオープニングと変わらんレベルですからね、「空を自由に飛びたいな~」と同レベルですよ。「はい、タケコプタ~~!」って的確なレスポンスを返してくれる相手がいないこと考えたらこっちのがひどいですよ。
 で、就活が終わって、夏休みですよ。まあめちゃくちゃ遊びますよね。知らんよ卒論なんて、頭の片隅にもなかったよ。ドラクエ11も出ましたしね。卒論どころじゃないですよ、世界の命運が私の手にかかっとんやぞ。PS4のグラフィックの美麗さに恐れおののきながらマルティナのスキルポイントをお色気に全振りしてセクシービームを打ちまくる日々ですよ。伏見弓弦ランボも来たしな。完凸しました。初めて2000位以内に入った。最高のJPEGをありがとうハッピーエレメンツ。
 九月下旬。そろそろテーマをちゃんと決めるかとぼんやり思い始めました。ちなみに私のゼミでは私を除いた全員が夏休み入る前にテーマ決まってました。皆偉いですね。
 十月上旬。教授に「こんな感じのことやりたいと思ってるんですけど~~」って相談に行きました。マジで頭出しって大事なのでテーマ決まったらなるたけ早く教授に言っといた方がいいですよ、そんで実現可能かどうかの見解を訊いといた方がいいです。まあ偉そうに言ってますけど、これ私以外は夏休み入る前に終わらせてる作業なんですよね、ハハッ。
 十一月上旬。中間報告会がありました。ちなみに私は十月上旬に教授に何となくの方針話したことで満足してしまいこの一ヶ月何もせずに過ごしました。ドラクエ11はやってました。鍛冶が楽しくてな。
 報告会当日、皆A4サイズで三、四枚のレジュメを持参してたんですけど、私はA4サイズ一枚で、紙面も六割ぐらいしか埋まっていませんでした。この時点でもうガバガバです。ただ幸か不幸か昔から口だけはよく回ったので総アドリブでさも研究をしっかり進めているかのように話をしてしまったんですよね。実際は何もやってないです。さすがにちょっと焦ったので報告会終了後に半日かけて研究の方針を決めて、で、さらに一日かけて先行研究の論文を三つぐらい探しました。分析に使うデータも集め始めました。使おうと思ってたデータが全部使えなかったり何だったりでまあまあ背筋が冷えました。ちゃんと下調べしておかないとこういう大事なことにこの時期に気づきます。さすがにやべえなと思ってそれなりに真面目にデータ収集を始めました。
 十二月中旬、集めたデータが飛びました。皆、バックアップは多重に取っておこうな。
 これ自慢でも何でもなくむしろただの恥なんですけど、私全然専門科目を真面目に勉強してこなかったんですよね。なので、全くもって本格的というか専門的な分析ができない。参考書読んでも基礎知識がないからもう何が何だか分かんないんですよ。だから、前述の「半日かけて決めた研究の方針」ってのも一言で言ってしまえば『質の低さを量で誤魔化す』だったんですよね。
 もう冷や汗止まんないですよ。量で誤魔化すつもりでいたのにその「量」が消えたんですからね。ちょっと何が起こったのか分からなくてしばらく呆然としてたんですけど、ようやっと現実を認識して普通に泣きました。だってもう三週間切ってるんですよ。数えたら提出日まで残り二十日でした。データが消えた以上当初予定してた「量」でごり押す構成は考え直す必要があります。ここから構想練り直して分析して文章書かなきゃいけないってぬるま湯に浸かってきた人間にとってあまりにしんどい。なお世間はハチャメチャにクリスマスムードです。
 いやぶっちゃけ頑張れば同じデータ作り直せたと思うんですけど、当時もう気力がなかったんですよね。一ヶ月ぐらい断続的に地味な作業を続けてきて、それもっかいやる気にならんかったんですよ。当方、苦手分野は「コツコツ」と「努力」です。むしゃくしゃしてあんスタに二万ぐらい課金しました。ずっと欲しかった☆5が出てちょっと元気出ました。メリークリスマス。最高のJPEGをありがとうハッピーエレメンツ。なお年明けは死線を彷徨っていたので餅は普通に集まりませんでした。
 年末年始は卒論とソシャゲを9:1ぐらいの割合でこなしていました。ソシャゲはほら、スタライでトリスタに落ちた身としては☆5全員揃えなきゃと思って……。ウィンターライブ、ストーリーもスチルも最高のイベントでした。
 提出日の三日前、パソコンがブルスク状態になりました。データ全部飛ぶという経験もしたことだしもう何があっても驚かねえぞと思ってましたけど普通に変な汗が止まらなくなりました。中身が死んで外身も死んだってどういうこっちゃねん。満身創痍ってレベルじゃねえぞ。まあこれに関してはUSBにバックアップ取ってあったので何とかなったんですけどね。


二十日間で卒論を書いた話

 本題です。二十日間で卒論を書いた結果得た知見の話をします。
 てか前置き長く書き過ぎたな、むしろ経緯がメインみたくなってしまったな。
 大事なことを言っておきますけれど、日常的に論文書いてる人間ならまだしも私みたいなこの度初めて論文を書くことと相成った人間が短期間で書く論文のクオリティなんてたかが知れてますからね。もうはじめてのおつかいみたいなもんですよ。はじめてのろんぶん。
 まあとにもかくにも「出せりゃいい!!!卒業がしてえ!!!」という人向けの内容です。評価を得たい人はきちんと計画的に書こうな。
 以下内容です。日本人は何か知らんけど物事を三つに纏めるのが好きなので(私調べ)三つに纏めます。


① 書く上での心構え

 日本人は何か知らんけど(中略)三つに纏めます。
 一つ目。『高みを目指さない』。
 いや当たり前だよね。目指すんならもっと早くから手をつけろよ。
 何かこう、新しい発見をしようとか今までにない提言をしようとかそういう考え最初に捨てようねって話です。普通に考えて無理だって、今まで何もしてこなかったお前に今更二十日間で何ができるってんだよ、身の程を知ろうよ。Done is better than perfectって言うじゃん。あれだよ。我々の目的はあくまで『定められた期限内に定められた形式に則った論文を定められた場所に提出しきちんと受理される』ことですからね。家に帰るまでが遠足であるように受理されるまでが卒業論文です。
 二つ目。『形式を重んじる』。
 論文の書式、絶対に確認しような。文字のポイント数、余白、字数制限……挙げてったらキリがないけどきちんと確認しとこうな。提出形式も絶対に絶対に確かめような。ファイルをメールで送るのか印刷したものをホチキス止めするのか印刷したものをファイルに綴じるのか製本が必要なのか、提出場所はどこなのか、受付日時はいつなのか。紙に書いて目につくとこに貼っとこ。これ間違えたら論文が書き上がってたとしても少なくともそれは『卒業要件を満たすための卒論』としての価値を持たなくなってしまう。世界は非情ですよ。
 私は年明けてから初めて確認したんですけど(遅……)、提出日と提出形式間違えて認識してました。あぶな……。
 三つ目。『教授に縋る』。
 最終手段にして絶対正義はこれですよ。私は〆切十五日前に『こういう手法使ってこういうことやろうと思うんですけどやり方におかしいとこありますか?』というメールを送り、さらに〆切五日前に『この分析結果の解釈どうしたらいいか分かんないんですけどこれってどういうことですか?』と研究室に訊きに行きました。年末年始に大変お世話になりました。
 これは三回生以下に向けたメッセージですが、教授とは日頃からコミュニケーション取っておこうな。


② 実際に踏んだ手順

 以下私が実際に踏んだ手順です。これがベストってことはないと思うけどいかんせんサンプルがこれしかないので私が正義です。
 日本人は(中略)三つに纏めます。

1)テーマ決めと先行研究集め
 個人的におすすめなのは、先行研究のデータを新しいものに改めた上で同じ分析して変化を見ることです。何故おすすめかというと私がそういう論文を書いたからです。何せ「はじめてのろんぶん」だからこれしかサンプルがなくてこれ以外のおすすめができないんだよ、ごめんな。でも楽だよ。しかもそれなりにまともっぽく見えるのでコスパが良い。研究の意義も言いやすい。古いデータだと現代の状況を反映しているとは言い難いのでデータ新しくしてやり直しました!って言えばいいので。
 ただ注意点があって、このパターンで行くなら先行研究のデータの出典だけはきちんと確かめとかないと事と次第によっては死にます。個人では入手できない(もしくは事前に開示申請が必要な)資料を使ってたり、独自のアンケート調査をもとにしてたりする論文、ざらにあるからな。あったんだよマジで。これは経験則に基づくアドバイスです。
 先行研究の集め方の話をします。Google scholarとかCiNiiとか大学図書館のデータベースとか使って、自分のテーマに沿った内容の論文で、比較的新しい年のものを見つけます。そしたら後は、そこで参考文献として挙げられてる論文を片っ端から検索して集めていきます。参考文献の参考文献ぐらいまで見れば結構集まる。私が証明です。もしネットにPDF形式で公開されてたら悪いことは言わないから即保存してクラウドとかに同期しとこうね。

2)分析と考察
 時間がないから焦る気持ちはハチャメチャに分かるんだけど、分かるんだけど、だからこそ何をするかの筋道をきちんと決めとかないと後がしんどい。本当にしんどい。分析の途中で「この先行研究だけじゃなくてこっちの先行研究の内容も混ぜてみたら本文伸ばせるんじゃない?」とか思い始めたらもうダメです。悪魔の囁きです。先に言っとくけどその目論見上手くいかないよ。何故なら論文のキメラが上手くできる能力のある人間はこんなアホみたいな記事途中で見切りつけて読むのやめてるからです。
 まず、構成云々以前に分析します。分析結果出さなきゃ構成なんか考えらんないよ。とりあえず上述した手順で集めた論文の中から使ってる手法とか資料とかを見て一番自分の手に負えそうなものを選びます。くどいけど資料の出典はマジでちゃんと見ような、自分で入手可能かどうか確かめとかないと後で泣きを見るからな。それと、選ばれなかった残りも使うので取っといてください。
 で、この段階で選んだ論文の手法に基づいて分析をします。結果が出たら、ここでさっきの選ばれなかった論文を取り出します。自分の分析と似たような結果になってるものとそうでないものに分けます。何か説明がどんどん料理番組みたいになってきたな。後は似たような結果が出てる論文とそうでない論文それぞれを簡単に紹介したうえで、自分の分析との相違点を述べて、何で似た(違う)結果が出たのかについて自分なりの考察を加えます。思ったような結果が得られなかったら、何で思ったような結果が得られなかったのかを考察すればいいんだよ。間違っても思ったような結果が得られなかったからって結果弄ったりするなよ。事と次第によっては地獄を見るぞ。

3)執筆と推敲
 考察ができたら執筆!満を持して執筆!結論出てないのに書き始めるととっ散らかるからここまでは綺麗な文章にするのは我慢しといた方がいい。私は箇条書きとかメモ書き程度で留めときました。
 アドバイスとしましては、序論から書こうとすると詰みます。以上。
 表紙とか目次とか参考文献とかのインフォメーションからにしよう。特に参考文献とかは書き漏れがあると大問題だから都度記入してこう。事実を羅列するのは結構楽だから分析結果とかも書きやすいんじゃないかな。私はインフォメーション→分析概要→分析結果→結論→アブストラクト→序論の順に書きました。書いたってか、埋めたって言った方が正しい気がする。埋めました。
 で、何が大事って立ち止まらないことです。「これおかしくない?」と思ってしまった時点で泥沼なんですよね~~~そういうのは執筆に入る前の段階で各自済ませといてください。『書かなきゃいけないこと』をバーッと書き出して論文のフォーマットに沿って並べて思いつくとこから埋めてくのがおすすめです。

 たとえばだけど、序論だったら
【背景】
【問題提起】
【研究の意義】
【分析概要】
【得られた知見】
【論文の構成】
 みたいに項目だけ挙げといて、埋められそうなとこから埋めてく……。論文のフォーマットはネットにいっぱい転がってるし、先行研究を参考にしてもいいんじゃないかな。

 一通り書けたら推敲です。ここマジで大事だからきちんと時間割いて。綺麗な日本語になってるか確認して。綺麗な日本語ってか、読みやすい日本語になってるかどうかを確認して。日本語ぐちゃぐちゃだと読んでて突っ掛かるんだよ、一度で文意が理解できないと読み返されてしまうのでそれに伴ってミスが発見されやすくなります。その点読みやすい文章だと「へ~そういうもんなんだな~~」って流し読みされる確率が高まる!!なぜなら日本語で突っ掛からないから!!読みやすい日本語を書いて相手に「内容が理解できたような気」になってもらおう!!!これも経験則です。


③ 卒論リスクマネジメント

 卒論書いてるときは不慮の事故が起こるもんだと思って生活した方がいい。いいか、体調不良になるかパソコンが死ぬかのどっちかは起こると思って生きて行けよ。これはマジです。
 バックアップはマジでマジで多重に取っとこう。DropboxとUSBとEvernoteGoogle Driveとかそんぐらいやっといてもいいよ。これに関してはやり過ぎて困るってことはないです。なおこの文章書いてる途中に一回パソコンフリーズして書いてた文章飛びました。(ま、学んでねえ~~!!)
 Wordは10分おきに自動保存する設定とかできるので長時間作業する(若しくは作業をする意思はあると誰にともなく言い訳でもするかのようにWordの画面を開くだけ開いておいてネサフをしている)人は是非設定しておきましょう。作業を終える際には必ず上記に上げたようなクラウドや外付けの機器に保存しましょう。本当に。パソコンいつ壊れるか分からんし、Dropbox気づいたら容量いっぱいになってて保存できてなかったとかね、ありますよ。ありました。カメラロール全部転送される設定にしてたんですけど、ソシャゲのスクショ撮り過ぎてて気づいたら空き容量真っ赤でしたよ。

 

 現場からは以上です。

 

 そうそう、私初めて知ったんですけど、このご時世20万ぐらいで卒論代行してくれるサービスもあるみたいですよ。「卒論 一週間 完成」で検索かけたら出てきました。検索ワードからも当時の私の限界感が伝わるのではないかと思います。限界でした。
 まあ実際にこのサービスを使ったわけじゃないんで、信頼に足るものなのかは判断しかねますし、どういうクオリティのものが返ってくるのかは分かんないし、信じるか信じないかは貴方次第です(都市伝説?????)

15000円のディナーを食べたら食に対する価値観が変わった話

n年ぶりにブログを書きます。
書かなきゃいけないと思ったんですよ。強いられている。今まで食レポ見ては「グルメ気取り(笑)」とか思ってたんですけどあれ違うんですよ。美味しいものを食べると、言語化しなければならないという強迫観念に囚われるんだ……。
概ねタイトルが全てです。

そこに至るまでの経緯とか諸々書こうと思ったんですけど記憶が薄れていくのが惜しいので全部すっ飛ばします。
後輩と二人で15000円のディナーを食べたと言うことだけ了解していただければそれでいいです。

 

まずお店を紹介させていただきます。
大名古屋ビルヂング3Fの「肉や大善」さんです。
十中八九調子乗った女子大生が二人で行く店ではありません。行きましたけど。

「10000円のディナーってヤバくない!?頭がおかしい!!食べてみたい!!」という死ぬほど頭の悪そうな理由で後輩を誘ったのですが、「夢の祭典では???行きましょう」と秒で返ってきました。理性が欠如した空間です。


でね、いざ店に入ったらね、オーラから違うんですよ。場違い甚だしい。少なくとも鞄にスーパーで買った特売の国産たけのこ水煮(250円)入れてる人間が足を踏み入れていい空間ではない。
でもお金は持ってるし!!!この日のために五万下ろしてきたし!!!と自らを奮い立たせながら着席したら目に入ってきたのがこれです。

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……食べるしかなくないですか?
もうここまで来たら樋口一枚なんて誤差じゃないですか??
数日前にテレビつけたらたまたまやっていた「行列のできる法律相談所」でトリュフかけまくった卵かけご飯を見てしまった私には天啓としか思えなかった。


ここに来るまでに人生初課金をキメたガチャで限定☆5を引くなどしてハイになっていたこともあって頼んでしまいました。今となってはその決断を下した自分にありがとうと言いたい。ありがとうな。最初の10連で来てくれた伏見弓弦もありがとうな。

 

 

以下、食レポです。

 

 

アミューズとして出てきたのがこちらです。

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高い料理に慣れていないとばかりにスマホのカメラがピントを合わせてくれませんでした。
焼いた玉ねぎの上に白身魚(鯛だった気がする)とエリンギと蟹が乗ってます。ソースはバジルとパプリカでした。

私「すごーい!蟹だ!」
後輩「すごーい!何かお洒落だ!」

語彙力けものフレンズか?って感じですがそれしか言うことがなかった。
食べました。
あの、何、これね、ヤバい。
ヤバいとしか言えない。
玉ねぎめっちゃくちゃに甘いの。
パプリカのソースがすっごい美味しいの。
蟹と白身魚も身がぎゅっと詰まってて、噛み締めるごとに旨味が口の中に広がるの。
すごい。正直前菜でこんな感動すると思わなかった。

この時点で既に「私たちはとんでもないところに来てしまったのでは…?」という感情が湧き始めます。正解だよ。とんでもねえ。


次に出てきたのがサラダと、キムチとナムルの盛り合わせでした。画像はないです。撮り忘れた。
サラダね。メニューにも書いてあるけどフルーツトマトだったんです。

私「ヤバい」
後輩「何?」
私「果物だこれ」
後輩「は?」

後輩「……」

後輩「果物だ」

果物でした。果実でした。種の詰まったぷるぷるした部分、完全にフルーツ。果肉(?)はもとより皮まで甘い。二人で頭を抱える。何だこれは。エデンに生えている神々の食物では?我々のような民草が口にして許されるのか?
レタスもかかっているドレッシングも文句なしに美味しい。毎日350g食べてこれで一日分の野菜を摂取したい。

ナムルは人参と大根を細切りにしたやつにゴマがかけてあるやつと、豆もやしのナムルでした。
人参と大根のやつ食べたんですよ。
口に広がるゴマの香りがすごい。噛み締める度に野菜本来の持ってる仄かな甘みとゴマの香ばしい香りが鼻に抜けていく。
ここで感動し過ぎてキムチと豆もやしの記憶がややあやふやです。美味しかったということしか覚えていない。美味しかったのは確かです。
人間は脳に伝わる「美味しい」という情報量が一定値を超えると涙が出て来るのだと知りました。この時点で二人とも半泣きです。洟をすすりながらナムルを噛み締める女子大生二名。何なんだ。というかまだメインの肉出てきてないのにこの調子で大丈夫か。先にネタバレをしておくと大丈夫ではなかったです。


この辺りでステーキにつけるソースとお醤油とおろしたての本わさびが運ばれてきました。
私予てより気になってたことがありまして。「高級なわさびは鼻につーんと来ないって聞くけど本当なのか?」っていう疑問がありまして。
箸で掬って口に運んでみたんですよ。向かいの後輩は「ついに気を違えたか?」みたいな顔してました。

あのね。
マジでつんと来ない。ていうか辛くない。なんか甘い。
おろしたての!!本わさびは!!甘い!!!

私「わさび辛くないしむしろなんか甘い」
後輩「は?」

後輩「……」

後輩「甘い」

甘かったです。基本的に上質な野菜って甘いんですね。また一つ賢くなりました。

 

それではね。
満を持してね。
ステーキです。

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松阪牛180g!!!!!(パワーワード

最早ヤバいという言葉すら出ず、二人とも無言です。店員さんが去って行っても尚数秒間無言で肉を凝視していました。
え、す、すごくない?すごい……(自己完結)
芸術品じゃない??
すごかったよこれ。

表面はカリカリに焼いてあるんだけど、中はふわっと蕩ける。こんな分厚いのに、歯で簡単に噛み切れてしまう。
よく食レポで「何もしていないのに口の中で自然と溶けていきます」つってる人いるけど、今まであれ話盛ってると思ってたんですよ。溶けるわけねーだろって思ってたんですよ。


高級な肉は溶けます。


大事なことなのでもう一度言います。

 

高級な肉は、口の中で、ひとりでに、溶けます。


後輩「肉って飲み物では?」
私「溶媒って感じ……水溶液が作れる溶け方……」

二人の思考も完全に溶けています。もう知能がない。
「めっちゃ美味しい」なんて陳腐な言葉で片付けてはいけないと分かっているのに、美味しいの上位互換に当たる表現を知らないせいで美味しいとしか言えない……もどかしい……めっちゃ美味しいご飯の美味しさを形容するだけの語彙がない己が恨めしい……。

ここでシェフの方がテーブルを廻ってきてくださって、「お味はどうですか?」と聞いてくださったんですけど、
私「本当に……本当に美味しいです……」
後輩「人生で食べてきたお肉の中で一番美味しいです……」
二人「「ありがとうございます……」」
って感じでした。二人とも半泣きです。ホラーか?もっとスマートに対応したい人生だった。
ちなみにこの後二回ほどこの方は廻ってきてくださって、私たちはその都度こんな感じでした。
ソースも醤油もわさびも、とにかくどれにつけても美味しくて、ガーリックチップと一緒に食べたらユートピアが見えました。軽くトリップしてた。


付け合わせの野菜もきのこもめっちゃ美味しい。ていうか付け合わせって言っていいんだろうか……彼らもまた主役なのではなかろうか……??
パプリカは噛み締めると野菜の旨味が詰まった水分がぎゅっと染み出してくるし、大根(だと思うけどカブかもしれない)はスープか何かで煮てあるのかとろとろにとろけていて口の中に入れた瞬間ふわっとほどけて全体に広がっていく……じゃがいもはさつまいもかと思うほどに甘い……。

後輩「このじゃがいもおやつにずっと食べてたい……」
私「無限大根したい……」
後輩「農家の方々に感謝と尊敬の念しかない……」
私「農家から市場へ、そしてこの店へと連綿と紡がれてきた奇跡の連携プレーに惜しみない賞賛をおくりたい……」
後輩「農業を守らなければならない……」
私「畜産も水産も……我々は第一次産業を守って行かなくてはならない……」

ついに日本の現代社会が抱える問題にまで切り込み始める我々。
美味しいご飯は日々を怠惰に生きる学生にも届くほどの強いメッセージ性を備えていることが判明した瞬間でした。

 

次です。スープ。

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見た目思ってたんと違う!!!スープ皿じゃない!!!
オマール海老のビスクでした。表面にちょこっと見えてるのが海老です。
我々海老の全貌がこれだと思っていたんですが、引き揚げたらめちゃくちゃデカかったです。ゴムボートだと思ってたら下に潜水艦沈んでたって感じ。

まず抱いた感想。濃い。
濃厚を具現化したらこのスープになりましたって言われても私は信じた。
どろっとした中に海老の旨味が詰まっている。海老自身も肉厚で弾力がすごい。それなのにすっと噛み切れる。噛み締める度に私の知っている海老の概念が音を立てて崩れていく。海老のパラダイムシフトが起こった。
それと、この辺りから、先に口をつけた方がもう片方に向かって「心して挑んだ方がいい!」とか「中途半端な気持ちで口にしたらやられる!」とか謎の忠告をするようになり始めました。美味しいご飯は一周回って危機感すら煽る。

 

次です。トリュフの卵かけご飯!!

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見た目思ってたんと違う!!!(二回目)
卵かけご飯ってこんなにスタイリッシュに提供できるものなの???
この卵めっちゃすごくて、スプーン持ち上げた瞬間ぷるっぷる震えるんですよ。もう生まれたての小鹿と争えるレベル。
で、それを、ご飯にかけようとしたところで、シェフの方が来てくださったんですけど、
シェフ「20万円/kgのトリュフを使ってるんですよ」
二人「「!!??!!!?!???」」
一瞬何語を話しているのか分からなかった。途中で日本語だと気づいたけど、言っていることはやっぱりよく分からなかった。

混乱しながら卵を落としてお醤油をかけて混ぜる。食べる。
美味しい。
美味しい!!!
これ卵かけご飯とかいう俗な名前を背負わせてしまって大丈夫!?許される!?!?

人生初トリュフだったんですが、あの、トリュフって香りめっちゃいいんですね……?
お醤油も甘くて美味しいし卵の黄身がねっとりと濃くて美味しい!!!
卵かけご飯の概念が三度ぐらい死んで生き返りました。

 

ラスト!フルーツパフェ!

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見た目思っ(以下略)!!!
こんなにフルーツが主役のパフェあります?
生クリームやコーンフレークなんてなかったんや……。

私「苺めっちゃでかくない?」
後輩「メロンめっちゃ肉厚じゃない?」

苺って先っぽのとこが甘くて美味しいってのが私の中の常識だったんですが、もうね、どこもかしこも甘い。甘いんですよこれが。
中身は苺とオレンジとグレープフルーツとメロンとドラゴンフルーツとバニラアイスでした。ご、豪華~~~!!!
実はドラゴンフルーツあまり得意ではなかったんですがこの宝石のようなパフェの前では私のような民草の好き嫌いなど偏に風の前の塵に同じって感じでした。
高いものは美味いんだよ!!!!!

 


というわけで15000円のディナーの感想文でした。
食に対する価値観が変わった。食べるって素晴らしい。

鉄を熱いうちに打ちたかったのでここまでノンストップで書きましたが正直そろそろ眠気が限界なので寝ます。
ありがとう農家の皆さん。ありがとう畜産水産に携わる皆さん。
ありがとう肉や大善さん。
ありがとう世界。

おやすみなさい。

 

 

蛇足とは思いながら一応言っておくと、私は祖母の作る料理がとても好きでとても美味しいと思っていて日々感謝しながら食べている。けどそれとこれは美味しさのベクトルが違う。どっちが優れているとかではない。

あんスタの☆5の作画が素晴らしいと思う感情と高名な画家の絵を見て素晴らしいと思う感情はイコールではないけど、どちらも素晴らしいと思っていることに変わりはない。そんな感じです。おばあちゃんいつも美味しい料理ありがとう。

そして伏見弓弦☆5ありがとう。